MAGIC BOYS〜マジシャンたちの肖像” 編・著/大久保加津美 写真/柴田ひろあき マジックに恋をしてしまったMAGIC BOYSー。彼らは確かに、恋をしている人特有の表情をして。 ひとりの女性とフォトグラファーが、 本の中に永遠に閉じ込めた、 マジシャンたちの不思議な物語。 小石至誠(ナポレオンズ)

編集者とフォトグラファーが追った! ニッポンの手品師、撮影記。

『MAGIC BOYS〜マジシャンたちの肖像〜』は、マジックの世界に魅せられた人々の肖像― マジシャンたちの素顔に迫り、普段の姿を切り取ったポートレートと、その撮影記です。 プロからアマチュアまで訪ねたマジシャンは総勢200名超!

例えば、ちょっとシャイで、決してクラスで一番の人気者とか、目立ちたがり屋ってタイプではないけれど、かといって暗いヤツってわけでもなくて。
でも人知れず延々と練習できる、そんなストイックさも持ち合わせた、少し風変わりな子。

ひとりでできるけど、ひとりでは完成しないもの。

時代をつかむマジシャンも、変わらぬ芸で楽しませる手品師も、愛嬌のある手品で笑いを誘う素人マジシャンも、目の中に同じきらめきをみる気がします。

あなたの周りにもいませんか?  手品少年だった人が。

そんな「MAGIC BOYS」の瞳のきらめきを映し出し、たとえ刹那であれ、主役になりたい!なれる!と信じて疑わなかった、誰しもにあった、そんな頃を思い出させるような本にしたいと動き出した、編集者・大久保加津美と、その思いに応えたフォトグラファーの柴田ひろあき。

雲をつかむ思いで続けた 2年を超える撮影期間。

4歳の女の子から大正生まれの長老まで、プロアマ問わず、マジックを愛する人であれば写真を撮らせてほしいと、訪ねたマジシャンは総勢73組200名を超えました。
マジック界というパラレル・ワールドに足を踏み入れたふたり。
そこで初めて目にし耳にした不思議の数々、さまざまな出会いを通して、ふたりもまた、マジックに魅了されていくのです。

こうして集めた、たくさんの人たちの肖像から見えてくる断片―
顔かたち、年齢、思い、信条、言葉、背景、記憶、生活…
そんなかけらを集めて、ひとつの本に編みました。
誰でもありえるけど、誰でもない、ひとりの「MAGIC BOYS」像が立ち上がってくれば、と思っています。

【登場する人々】
松旭斎すみえ、藤山新太郎、マギー司郎、
ナポレオンズ、カズ・カタヤマ、松尾貴史… and more!!

書き下ろし短編やエッセイなど 新しい切り口でマジックの魅力を

マジックをテーマにした、書き下ろしオリジナル短編小説やエッセイなど、読み物も充実。

「夕暮れひとりぼっち」 又吉直樹(ピース)
『カキフライが無いなら来なかった』(幻冬舎)の著者で、ヨシモト若手きっての文学青年と称される才能が描くファンタジー。
謎の老人と孤独な少年が、「手品」を通じて心を通わせ合い、そして起こる不思議なできごと。

カズ・カタヤマ「なぜ舞台に立つのか」
スライハンドマジックを得意とし、著書も多数、国際的にも高い評価を受ける
プロ・マジシャンが描く、舞台に立つマジシャンの心情。

名越康文「マジックに騙される"快感"とは?」
ソフトな語り口と親しみやすいキャラクターで人気の精神科医、名越康文の考える「マジック論」とは。

河合 勝「マジックの歴史」
愛知江南短期大学特任教授。
マジックを演じるのみならずマジック関連の資料を蒐集で有名な河合氏によるマジック史。

■大久保加津美 Kazumi Okubo
編集者。1967年生まれ。クエストルーム(株)による出版レーベル・きんとうん出版の編集長として、『MILK CAP 牛乳ビンのふたの本』『屋上アイランド』を手掛ける。あわただしい日常に紛れて忘れてしまいがちな、誰しもが心当たりのあるできごとや思いを、「本」というカタチにしたいと語る。

■柴田ひろあき Hiroaki Shibata
フォトグラファー。1970年生まれ。兵庫県西宮育ち、2001年より活動の場を東京に移し、2004年アトリエ設立。本書では延べ200名を超えるmagic boys≠スちを、2年4ヶ月という時間をかけ撮り下ろす。